ココロおき楽と心理検査(発達検査)
こんにちは。
ココロおき楽の心理士の脇です。
ココロおき楽では、いくつかの心理検査を取り扱っています。
実際に本年は糸満市教育委員会、八重瀬町教育委員会から業務を委託されて検査を行っておりました。
なかなか児童デイサービスで心理検査を取り扱っている所は少ないかと思います。
その点は、心理士が常駐しているか、心理検査道具があるかなどがいろいろ重なり、実際に導入することが難しいことが現状です。
『ココロおき楽 児童発達支援&放課後等デイサービス』では、心理検査での児童の得意不得意の理解、支援方法などを組み立てています。
(11月に開所したばかりの現在は、まずはお子さんに新しい環境に慣れてもらう支援が中心です)
そこで本日は、心理検査の種類と知能検査についてお話ししたいと思います。
心理検査とは
まずは一般論として心理検査には下記のようなものがあります。
〇知能検査(WISC‐Ⅳ,WISC-Ⅴ,田中ビネー知能検査,KABC-Ⅱ etc...)
〇発達検査(K式発達検査 etc...)
〇人格検査
・投影法(ロールシャッハテスト,P-Fスタディ etc...)
・描画法(バウムテスト etc...)
・質問紙法(YG性格検査,TEG3東大式エゴグラム,MMPI-3 etc...)
これらの心理検査は、主として医療機関で主治医の指示の元に行われることが多いです。
知能検査について
『知能』とは、「個人差のうち物事を処理する能力のことを指し、一般的に知能(intelligence)とは環境の適応力であるとされる」。
また、WISCを作成したウェクスラーは「目的的に行動し、合理的に試行し、効果的に環境を処理する、個人の総合的・全体的能力である」という定義がもっとも代表的です。
このような知能を客観的・科学的に測定しようとして考案された道具が知能検査(intelligence test)です。結果は標準化の手続きを経て作成された基準に基づいて数量的に表示されます。
ウェクスラーは同じ年齢の人の分布の中での対象者の位置を示す指標として偏差知能指数(IQ)を採用しました。
IQでは、平均が100。IQ=70~85を『境界知能』。IQ=70未満を『知的障害』と分類されています。
ちなみによく誤解されていることですが、WISC(5歳~15歳の知能検査)、WAIS(16歳以上の知能検査)の結果では、発達障害の有無は指摘することができません。
仮に、検査のそれぞれの指標に凸凹があったとしても、それが=(イコール)発達障害とは決してなりません。
WISC‐Ⅳの測っているもの
知能検査の結果について
知能検査の結果は絶対ではありません。その日の体調や状態によって、検査結果に大きな影響を受けることがあります。
また、従来、『知能指数(IQ)は変化しない』というのが通説でしたが、※『10代の知能指数は数年で大きく変化する』という研究報告もあるようです。
大切なことは、IQの上下に一喜一憂せず、その子がいま必要な支援を必要な方法で提供していく事が大切です。
ココロおき楽での心理検査
ココロおき楽でも心理検査を実施しております。通所しているお子さんは殆どWISCは受検済みで通所されていますが、必要に応じて検査を行っていく事も可能です。
今後は、KABC‐Ⅱなどからもアセスメントを取り、それぞれの認知処理様式に応じて学習支援などの提案を行っていきたいと考えております。
※引用:https://www.afpbb.com/articles/-/2836267